
日本には四季折々の魅力があり、寒い冬にも雪の美しさを称えます。真っ白に降り積もる雪の美しさ、真っ白な雪の夜を照らす月の光の美しさ、真っ白な雪の上に落ちる椿の美しさ、どれも美しい光景です。そして、季節は移り変わっていきます。
雪は、春にはあとかたもなく溶け、 月は満ちた瞬間かけてゆき、 花は一瞬のさかりを過ぎれば散ってゆく 。

「雪月花」は唐代中期の詩人、白楽天の「琴詩酒友皆抛我 雪月花時最憶君」……琴や詩や酒の上での友だちは皆わたしから遠く離れてしまった。雪、月、花の美しい時には一番に君のことを懐かしく思い出す。という詩から出典されたもの。 刻々と姿を変える雪や月や花の美しさを見過ごしたり嘆いたりするだけではなく、美しいものに出会ったときの心のありようを内観し、感謝のこころで捉えることができれば「とても素敵」なことです。
もうすぐ新しい節目、皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。